睡眠導入剤の基礎知識

不眠症とは

 

 

睡眠導入剤を必要とするのは、どうしてもしっかり睡眠を取らなければならない特殊な状況の時を除けば、殆どが不眠で悩んでいる人が使用するものです。

 

 

不眠症は特殊な病気ではなく、身体は疲れているはずなのに寝床に入って横になってもなかなか眠れない、といった経験は結構多くの人が経験していると思います。あまりにも眠れないために普段の生活の中でも慢性的な影響が出てしまうこともあります。

 

 

そうした不眠症の原因は身体面の他に心理面などもあります。適応性不眠はストレスからくる睡眠障害で、ストレスが解消されたり、ストレスに適応できれば治ります。このストレスはネガティブなものに限らず、楽しいことなどで興奮して眠れなくなることもあります。これは悪化すると精神障害による不眠にもつながり、精神衛生の悪化の兆候として現れ、不眠のレベルがそのまま精神状態に直結しています。

 

 

逆説的不眠という症状もあり、これは客観的な睡眠障害の形跡がなく現れる不眠で、実際は眠っている状態なのに本人は起きていたと感じるものです。従って、十分寝ているのに自分の睡眠時間を過小にしか感じられないのです。

 

 

又、精神心理学的な不眠というのもあり、自分は睡眠が取れていないという不安が原因となる不眠で、突然発症して、以後は不安でなかなか眠れない日々が積み重なることで症状が悪化します。このように多くは精神的なものが原因で、睡眠導入剤が必要な事もあります。